生物園の昆虫飼育ボラ、ゴキブリの種類いろいろ

2014年12月14日

昆虫飼育ボラ 生きもの 足立区生物園

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日曜日は足立区生物園の昆虫飼育ボラでした(前回の様子)。今回のテーマは「ゴキブリ」です。怖いもの見たさなのか、参加者はかなり多めでした。内容も充実しており、現在生物園で開催中のゴキブリ展と合わせて見ると大変勉強になりました。

ですが、苦手な方は見ないほうがいいと思います。




(オオゴマダラの蛹でできた生物園のクリスマスツリー)


◇     ◇     ◇


以下、ゴキブリが出てきますので、ご注意ください

さて、ゴキブリはシロアリやカマキリに近い昆虫で、世界には約4000種、日本には50数種がいるそうです。カマキリに近いというのは、ちょっと意外な感じがしますね。




ゴキブリは脚の付け根の「基節」という部分が発達しており、それで動きが速いのだとか。普通の昆虫の基節(下の写真の右端)に比べて、




ゴキブリのそれは非常に大きいそうです。




実物。オオゴキブリ科のオブロンゴナータ・マダガスカルゴキブリ。




エサはハムスター用のペレットや昆虫ゼリーなど。なんでもOKなのだそうです。腸内の共生細菌が大変優れており、分解しにくいものもエネルギーに変えてくれるので、半年ほど食べなくても平気なのだとか。ただし、ジャイアントローチの場合はキノコ(エリンギ)を与える必要があるそうです。むしろ、重要なのは水分補給で、下の写真のように給水器などを入れておくといいようです。




ゴキブリ目には「ゴキブリ科」のほかに、「チャバネゴキブリ科」、「オオゴキブリ科」などがあるそうで、科が違うと雰囲気もぜんぜん違っていました。

まずはオオゴキブリ科から。この子はヤヴァニカ・マダガスカルゴキブリ。




幼虫の時はこんな感じ。




なお、プラケースに脱走防止用の白い粉「タルク」が塗ってあります。タルクがあると、ゴキブリの脚が滑って登れないのだとか。




インシグニス・マダガスカルゴキブリ。薄っぺらい。




ヤエヤマオオゴキブリ。森の分解者。朽木の割れ目に潜り込んでいました。






オガサワラゴキブリ。ちっちゃい。




サツマゴキブリ。動きが速かったです。




ヤエヤママダラゴキブリの幼虫。日本最大のゴキブリで、水が大好きらしい。




ベラベルスまたはドクロゴキブリ。




アルゼンチンモリゴキブリ。通称「デュビア」。爬虫類などのエサとして輸入され、ペットショップでよく売られています。




ヒメマルゴキブリ。なんと、危険を感じると丸くなるダンゴムシのようなやつ。写真からはまったく伝わらないと思うけど、この子が一番かわいい感じでした。






マルゴキブリ。この子は丸くならないらしい。




グリーンバナナゴキブリ。アメリカにいるらしい。




◇     ◇     ◇


ここからはチャバネゴキブリ科。チャバネゴキブリ。




モリチャバネゴキブリ。




キスジワモンゴキブリの幼虫。




成虫。うまく撮れてないけど。




◇     ◇     ◇


ここからはゴキブリ科。クロゴキブリ。通称「G」。身近なだけに嫌な感じのする奴。ペヤングに入ってた奴もこいつなのだろうか?




ワモンゴキブリ。エサがあるのに共食いしてました・・・。




ウルシゴキブリ。漆塗りのように黒い。




◇     ◇     ◇


ということで、いわゆる「ゴキブリ」のイメージはクロゴキブリなどの一部にしか当てはまらないということが分かりました。また今回、ヤヴァニカ・マダガスカルゴキブリを初めて手に乗せてみましたが、ゴキブリというイメージはなく、「ちょっと重い不思議な生きもの」という感じでした。

また、飼育は非常にカンタンで、手間がかからないことも分かりました。それで人によってはペットとして飼うこともあるそうです。また、栄養豊富なので、ペット用のエサとしても多用されています。まあ、私は飼う気はありませんが・・・。(^^;


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